脈あり・好意のサイン

脈ありか迷ったら、どう確かめればいい?しぐさを読み続けるより「小さく誘う」研究

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夕日の海に浮かぶ帆船
Photo: Dietmar Rabich / CC BY-SA 4.0 / Wikimedia Commons
AIによる調査公開された研究をAIが調べて整理しました(特定の人を診断するものではありません。出典は末尾)。

脈ありか迷ったら、しぐさをさらに読み込むより、断りやすい形で小さく誘ってみるほうが確かです。研究では、人は自分が好かれている程度を低く見積もり、誘いに「はい」と言ってもらえる確率も低く見積もりがちでした。迷いの多くは、相手の気持ちより自分の見積もりのずれから来ています。

3行でわかる

  1. 人は、会話の相手が自分をどれくらい好きかを、実際より低く見積もりがち。この「好意のギャップ」は数か月続くこともあった。
  2. 頼みごとを受けてもらえる確率は、平均で48%も低く見積もられていた。「どうせ断られる」は、思い込みのことが多い。
  3. ほのめかしは自分が思うほど相手に伝わっていない。迷ったら、断りやすい形で小さく誘い、少しだけ言葉にして反応を見る。

01何が起きているのか

脈ありか迷い続けるのは、観察が足りないからではありません。お互いに「相手が動かないのは興味がないから」と読み、どちらも動かない状態になりやすいからです。

視線、笑顔、返信の速さ。しぐさや態度を手がかりに相手の気持ちを読もうとするのは自然なことです。ただ、スピードデートの研究では、人は相手の好意をかなり読み違えていました。手がかりを増やしても、迷いが消えるとは限りません。

さらに、迷っているのはあなただけではない可能性があります。相手も同じように様子を見ていて、「誘ってこないのは興味がないからだ」と考えているかもしれません。この記事では、しぐさを読み続ける段階から一歩進んで、行動で確かめる手順を研究から整理します。好意を示されると好きになるのかは好意の返報性の記事で、誘う・断るときの不安そのものはデートに誘えない心理の記事で扱っています。

02研究でわかっていること

人は、自分の好かれ具合も、誘いを受けてもらえる確率も低く見積もります。自分のほのめかしは相手に伝わっていると思い込み、相手の様子見は「興味がない」と読みがちです。

Vorauer・Ratner(1996)[1]

恋愛関係のきっかけとなる「最初の一歩」について、6つの研究で調べた。参加者は、自分が動かない理由を「断られるのが怖いから」と説明した。一方で、相手が動かない理由は「自分との関係に興味がないから」と受け取っていた。

対象: 6つの研究の参加者計544人 / 限界: 自分と相手が動かない理由をどう受け取るかを調べたもので、実際に交際が始まるかどうかまでは追っていない。

Vorauerら(2003)[2]

4つの研究で、断られることへの不安が強い人ほど、自分のアプローチが相手に伝わる好意を実際より大きく見積もることを示した(シグナル増幅バイアス)。自分がためらっていることを、相手が考慮して読み取ってくれると思い込むことが一因と考えられている。

対象: 4つの研究の参加者 / 限界: 主に恋愛関係が始まる前の場面を調べたもので、交際の結果までは追っていない。

Boothbyら(2018)[3]

初対面どうしの会話のあと、人は相手が自分をどれくらい好きで、一緒にいて楽しかったかを、実際より低く見積もっていた(好意のギャップ)。実験室の会話、大学の寮のルームメイト、一般向けワークショップの参加者で確認され、寮のルームメイトでは数か月続いた。

対象: 実験室・大学寮・一般参加者の複数の研究 / 限界: 友人づくりを含む会話全般の研究で、恋愛感情に絞ったものではない。

Flynn・Lake(2008)、Bohns(2016、レビュー)[4][5]

直接頼みごとをすると、相手が引き受けてくれる確率を最大で約50%低く見積もっていた。その後の研究をまとめたレビューでは、1万4,000人以上の見知らぬ人に頼みごとをした結果、見積もりの低さは平均48%だった。原因は「いいえ」と言うことの気まずさを、頼む側が軽く見ていることだった。

対象: 実験と街頭での頼みごと(見知らぬ人1万4,000人以上) / 限界: 恋愛の誘いではなく、手助けなどの頼みごとを調べた研究。恋愛の誘いにそのまま当てはまるとは限らない。

48%

頼みごとを引き受けてもらえる確率を、頼む側が低く見積もっていた平均の幅(Bohns 2016、見知らぬ人1万4,000人以上への頼みごと)

ここから言えることは2つあります。1つは、「どうせ断られる」「相手は興味がない」という読みは、研究上は悲観に傾きやすいこと。もう1つは、断るのが気まずいために「はい」と言う人もいるので、1回のOKだけで脈ありとは決められないことです。

03確かめる手順と、身を守る小さな一歩

確かめ方は「断りやすい形で小さく誘う」「返事の中身を見る」「少しだけ言葉にする」の3段階です。相手に断る余地を残すほど、返ってくる「はい」は本音に近づきます。

以下は、上の研究から考えた手順です。研究で効果が確かめられた方法そのものではありません。

1

断りやすい形で、小さく誘う

「駅前のカフェ、今度一緒にどう?忙しかったら全然大丈夫」のように、短い時間・気軽な場所で、断る逃げ道を最初から添えます。いいえと言いやすい誘いほど、相手の「はい」は気まずさではなく本心に近くなります。

所要 1分

2

返事の「中身」を見る

OKかどうかより、相手から具体的な日にちや代わりの案が出るかを見ます。下の表のように、相手の側から動きがあるかどうかが手がかりになります。

所要 返事を待つだけ

3

気持ちを少しだけ言葉にする

ほのめかしは自分が思うほど伝わっていません。「話してると楽しいから、また会いたいと思って」くらいの一言を添えます。告白ほど重くせず、相手が受け取りやすい形にします。

所要 その場で10秒

相手の返事読み方次の一歩
具体的な日にちを出す、場所を提案する相手からも動きがある。前向きなサイン約束を決める。次は相手から誘ってくるかも見る
「その日は無理だけど、来週なら」と代案を出す都合が合わないだけの可能性が高い代案に乗る
「いいね、また今度」で日にちが出ない判断できない。気まずさからの返事もありうる1回だけ日にちを添えて誘い直し、それでも同じなら止める
はっきり断る、返事がない今は誘いに応じる気がないこちらからの誘いは止め、相手に任せる

04引き際と相談先

確かめる目的は、相手の答えを受け取ることです。断られたら引き、あいまいな返事が2回続いたらこちらからは止めます。相手を押して「はい」を引き出しても、本当の答えにはなりません。

  • 断られても、それは今の時点の答えです。研究では、誘いを断られた側の痛手は断る側の想像より軽いと報告されています(誘えない心理の記事)。
  • 何度も誘う、返事を急かす、職場や共通の友人を通じて追いかけるのはやめます。相手が断りにくくなり、確かめるという目的からも外れます。
  • 気まずさが残ったときの関係の保ち方は告白したあとの気まずさの記事、気持ちの立て直し方は片思いからの回復の記事で整理しています。
誘う前の不安で眠れない、日常生活に支障が出ているときは、こころの健康相談統一ダイヤル(0570-064-556)などの相談窓口を利用してください。反対に、断ったのにしつこく誘われる・つきまとわれるなど、相手の行動に怖さを感じるときは、警察相談専用電話(#9110)に相談できます。

05よくある質問

脈ありか迷ったときによくある疑問に、確認できた研究の範囲で答えます。

しぐさで脈ありかどうかは見抜けないの?

しぐさは手がかりにはなりますが、1つのしぐさで好意は決まりません。研究では、人は相手の好意を読み違えやすく、自分が好かれている程度も低く見積もりがちです。迷いが続くなら、しぐさを読み続けるより、小さく誘って返事を見るほうが確かです。

相手から誘ってこないのは、脈なしということ?

それだけでは決められません。Vorauer・Ratner(1996)の研究では、人は自分が動かない理由を「断られるのが怖いから」と考える一方、相手が動かない理由は「自分に興味がないから」と受け取りがちでした。相手も同じように様子を見ている可能性があります。

誘ってOKをもらえたら、脈ありと考えていい?

1回のOKだけでは決めきれません。頼みごとの研究では、断るのが気まずいために引き受ける人が多いことがわかっています。具体的な日にちを出してくれる、次は相手から誘ってくれるなど、相手の側から動きがあるかをあわせて見ます。

何回まで誘っていいの?

はっきり断られたら、その時点で誘うのはやめます。あいまいな返事が2回続いたら、こちらからは止めて相手に任せるのが目安です。くり返し誘うほど相手は断りにくくなり、確かめるという目的からも離れていきます。

出典

  1. Vorauer JD, Ratner RK (1996). Who's going to make the first move? Pluralistic ignorance as an impediment to relationship formation. Journal of Social and Personal Relationships, 13(4), 483-506. https://doi.org/10.1177/0265407596134001
  2. Vorauer JD, Cameron JJ, Holmes JG, Pearce DG (2003). Invisible overtures: Fears of rejection and the signal amplification bias. Journal of Personality and Social Psychology, 84(4), 793-812. https://doi.org/10.1037/0022-3514.84.4.793
  3. Boothby EJ, Cooney G, Sandstrom GM, Clark MS (2018). The liking gap in conversations: Do people like us more than we think? Psychological Science, 29(11), 1742-1756. https://doi.org/10.1177/0956797618783714
  4. Flynn FJ, Lake VKB (2008). If you need help, just ask: Underestimating compliance with direct requests for help. Journal of Personality and Social Psychology, 95(1), 128-143. https://doi.org/10.1037/0022-3514.95.1.128
  5. Bohns VK (2016). (Mis)understanding our influence over others: A review of the underestimation-of-compliance effect. Current Directions in Psychological Science, 25(2), 119-123. https://doi.org/10.1177/0963721415628011