復縁してうまくいく相手か、やめたほうがいい相手か。別れと復縁をくり返す関係の研究でわかる見分け方

「まだ好き」という気持ちの強さでは、復縁してうまくいくかは見分けられません。研究で手がかりになっているのは、別れた原因を話し合って変えたか、何度目の復縁か、関係をはっきり言葉にできるか、の3つです。迷っている自分を責める必要はありません。見るところを決めれば、落ち着いて判断できます。
3行でわかる
- 別れと復縁を経験した299人の研究では、関係がよくなり関心が保たれている型ほど、戻るときの話し合いがうまくいき、関係の質も高くなっていました。
- 236人の研究では、別れて戻った回数が多いほど、関係の悪い面の報告が多く、よい面が少なくなっていました。
- 「付き合っているのか」をはっきりさせる話を避ける人ほど、7週間後の関係への献身と満足が低くなっていました。
01何が起きているのか(悩みの正体)
復縁に迷うときは、戻りたい気持ちと、戻ってうまくいくかが混ざりがちです。研究では、気持ちが揺れている人ほど復縁しやすい一方、その揺れは別れの苦しさとも結びついていました。
別れたあとも、相手のいいところばかり思い出す。でも、別れた理由も忘れていない。そんな「好きだけど、不安」という状態は、珍しいものではありません。
別れて30日以内の275人を最大5か月追った研究があります[8]。元恋人への考えや気持ちが揺れている人ほど、別れの苦しさが強く、復縁もしやすくなっていました。つまり、迷いが強いときほど戻りやすいということです。ただしそれは、戻ってうまくいく根拠にはなりません。
復縁のきっかけも、気持ちだけではありません。別れと復縁をくり返した人の語りを分析した研究では、ほかの相手とうまくいかなかったことや、別れてみて相手との関係が前より割に合うと感じたことが、復縁のきっかけになっていました[2]。別れたあとも連絡が続き、関係があいまいなままだったことも、復縁を後押ししていました。
復縁の成功率の数字や、くり返す関係に暴力が多いという研究は、復縁の成功率の記事と別れと復縁をくり返す関係の記事にまとめています。この記事では「目の前の相手とうまくいきそうか」を見分ける手がかりに絞ります。
02研究でわかっていること
うまくいく方向の手がかりは、関係そのものがよくなった実感と、問題を話し合って戻ったことです。反対に、戻った回数の多さ、関係の話を避けること、続けたい気持ちが低いまま変わらないことは、悪い方向の手がかりでした。
約3分の2
米国の大学生445人のうち、別れと復縁をくり返す関係を経験した人の割合[1]
Dailey・Pfiester・Jin・Beck・Clark(2009年)[1]
米国の大学生445人のうち、約3分の2が別れと復縁をくり返す関係を経験していた。そうした人は、一度も別れていない人より、相手からの愛情や理解といったよい面を挙げにくく、話が通じない・先が見えないといった悪い面を挙げやすかった。236人の2つ目の調査では、戻った回数が多いほど悪い面が多く、よい面が少なかった。
対象: 米国の大学生445人と236人 / 限界: 一時点の比較で、回数が多いことが悪化の原因かどうかはわからない。
Dailey・Jin・Brody・McCracken(2013年)[4]
別れと復縁を経験した299人を調べると、2つの型が見えた。関係がよくなり、関心が保たれている型は、戻るときの話し合いがうまくいき、関係の質も高かった。よい変化と悪い面が入り混じる型は、変化はあっても相手への関心が薄れ、戻るときの話し合いも難しかった。
対象: 別れと復縁を経験中または経験した299人 / 限界: 一時点の自己報告で、相手側の受け止め方は調べていない。
Dailey・Rossetto・McCracken・Jin・Green(2012年)[3]
65人への面接では、戻るときに過去の問題を解決し、これから起きそうな問題まで話し合った人がいた。戻ることを「ひとまずのもの」と位置づけた人もいた。戻る過程が苦しさになった人もいれば、新しい出発だと感じた人もいた。
対象: 別れと復縁を経験した65人の面接 / 限界: 語りを分類した質的研究で、どの進め方がうまくいくかを数で比べたものではない。
Dailey・Brody・LeFebvre・Crook(2013年)[5]
581人に、関係の節目ごとの「関係を続けたい気持ち(コミットメント)」をふり返ってもらうと、5つの型に分かれた。低いまま変わらない型は、高いまま変わらない型より関係が不安定だった。上下に揺れる型は、意外にも低いまま型より関係を前向きに見ていた。
対象: 別れと復縁を経験した581人のオンライン回答 / 限界: 過去をふり返って答える方式で、記憶の偏りが入りうる。
Clifford・Vennum・Busk・Fincham(2017年)[6]
若い大人244人を追った研究では、「付き合っているのか」をはっきりさせる話を避ける人ほど、7週間後の関係への献身と満足が低かった。話を避けると、建設的な会話が減ることを通じて関係が弱まっていた。関係の先が見えない不安が強い人ほど、7週間後にこの話を避けやすかった。
対象: 別れと復縁をくり返す関係とそうでない関係の若い大人244人 / 限界: 自己報告の追跡調査で、米国の若い大人が中心。
Dailey・Vennum・Monk(2025年)[7]
4つの調査で、別れと復縁をくり返す人は、そうでない人より関係のストレスと心の不調が多かった。くり返した回数が多いほど関係のストレスは高く、否定的なやり取りのパターンが重なると、ストレスはさらに強まっていた。
対象: 99〜383人の4つの調査 / 限界: 著者らも、時間を追って因果を確かめる研究が必要だと述べている。
03見抜くサインと、身を守る小さな一歩
見分けるときは、別れた原因・戻るきっかけ・関係の話・回数・続けたい気持ち・喧嘩の中身の6つを見ます。1つで決めず、いくつ重なるかで判断します。
下の表は、研究で確認できた手がかりを「うまくいく寄り」と「やめたほうがいい寄り」に分けたものです。どれも傾向で、1つ当てはまるだけで決まるものではありません。
| 見るところ | うまくいく寄りの手がかり | やめたほうがいい寄りの手がかり |
|---|---|---|
| 別れた原因 | 原因を話し合い、これから起きそうな問題まで話した[3] | 原因にふれないまま、連絡が続いてなんとなく戻った[2] |
| 戻るきっかけ | 関係そのものがよくなったと感じられる[4] | ほかの相手とうまくいかなかった、ひとりがつらかった[2] |
| 関係の話 | 「付き合っているのか」を言葉にできる[6] | 関係をはっきりさせる話をどちらかが避ける[6] |
| 回数 | くり返しが少ない | 何度も別れて戻っている[1][7] |
| 続けたい気持ち | 節目をへても高いまま安定している[5] | 低いまま、戻っても上がらない[5] |
| 喧嘩の中身 | 前と違う形で話し合えている | 否定的なやり取りのパターンがくり返される[7] |
同じ喧嘩がくり返される仕組みは、同じ喧嘩をくり返す理由の記事で詳しく扱っています。
別れた原因を1行で書き、何が変わったかを書き出す
「連絡の頻度でもめた」なら、いまは何が違うのかを書きます。変わった点が書けないなら、同じ原因がまだ残っている可能性があります。
所要 10分
戻りたい理由を、相手のことと寂しさに分けてみる
「あの人と話すと落ち着く」は相手のこと、「ひとりの夜がつらい」は寂しさです。寂しさの比重が大きいときは、決めるのを数日のばします。
所要 5分
これまで何回別れて戻ったかを数える
回数が多いほど、関係の悪い面やストレスが多いという研究があります[1][7]。3回目、4回目なら、今回の何が違うのかを特に慎重に確かめます。
所要 1分
戻る前に「どういう関係に戻るのか」を言葉にする
「付き合い直すのか、様子を見るのか」を相手と確かめます。相手がこの話を何度もはぐらかすなら、それ自体を手がかりにします[6]。
所要 15分
04距離の取り方と相談先
決めきれないときは、戻らない期間を自分で決めて距離を取ってかまいません。暴力・脅し・つきまといがあるなら、見分ける以前に安全を優先し、#8008や#9110に相談できます。
- 連絡が続いたままだと、関係があいまいなまま戻りやすくなります[2]。考える期間は、返信の回数や時間帯を自分で決めておくと落ち着いて判断できます。
- 元恋人からの連絡が本気か寂しいだけかで迷う場合は、元恋人からの連絡の見分け方の記事も参考になります。
- 戻らないと決めたあとの立て直しには、失恋から立ち直る方法を比べた研究が役立ちます。
- 別れと復縁をくり返す関係では、身体的な暴力や言葉の暴力の報告が多いという研究もあります。過去にそうした経験があるなら、くり返す関係の記事で確認してください。
05よくある質問
復縁を迷うときによく検索される疑問に、確認できた研究の範囲で答えます。
復縁してうまくいくカップルの特徴は?
研究で手がかりになっているのは、別れた原因を話し合って解決しようとしたか、戻ったあとに関係そのものがよくなったと感じられるかです。別れと復縁を経験した299人の研究では、関係がよくなり関心が保たれている型ほど、戻るときの話し合いがうまくいき、関係の質も高くなっていました。
何度も復縁している相手とは、やめたほうがいい?
回数は見ておく価値があります。236人の研究では、別れて戻った回数が多いほど、関係の悪い面の報告が多く、よい面が少なくなっていました。別の研究でも、くり返した回数が多いほど関係のストレスが高くなっていました。どちらも一時点の比較で、回数が原因とまでは言えません。
まだ好きなら、復縁したほうがいい?
好きな気持ちの強さだけでは判断できません。別れて30日以内の275人を追った研究では、元恋人への気持ちや考えが揺れている人ほど、別れの苦しさが強く、復縁もしやすくなっていました。戻りたい気持ちと、戻ってうまくいくかは別に考えます。
復縁を迷っている相手に暴力や脅しがあった場合は?
見分ける以前に、安全を優先してください。DV相談ナビ(#8008)に電話すると、近くの配偶者暴力相談支援センターにつながります。つきまといや脅しがあるときは、警察相談専用電話(#9110)に相談できます。
出典
- Dailey, R. M., Pfiester, A., Jin, B., Beck, G., & Clark, G. (2009). On-again/off-again dating relationships: How are they different from other dating relationships? Personal Relationships, 16(1), 23-47. https://doi.org/10.1111/j.1475-6811.2009.01208.x
- Dailey, R. M., Rossetto, K. R., Pfiester, A., & Surra, C. A. (2009). A qualitative analysis of on-again/off-again romantic relationships: "It's up and down, all around". Journal of Social and Personal Relationships, 26(4), 443-466. https://doi.org/10.1177/0265407509351035
- Dailey, R. M., Rossetto, K. R., McCracken, A. A., Jin, B., & Green, E. W. (2012). Negotiating breakups and renewals in on-again/off-again dating relationships: Traversing the transitions. Communication Quarterly, 60(2), 165-189. https://doi.org/10.1080/01463373.2012.668847
- Dailey, R. M., Jin, B., Brody, N., & McCracken, A. A. (2013). A dimensional approach to characterizing on-again/off-again romantic relationships. Interpersona, 7(2). https://doi.org/10.5964/ijpr.v7i2.131
- Dailey, R. M., Brody, N., LeFebvre, L., & Crook, B. (2013). Charting changes in commitment: Trajectories of on-again/off-again relationships. Journal of Social and Personal Relationships, 30(8), 1020-1044. https://doi.org/10.1177/0265407513480284
- Clifford, C. E., Vennum, A., Busk, M., & Fincham, F. D. (2017). Testing the impact of sliding versus deciding in cyclical and noncyclical relationships. Personal Relationships, 24(1), 223-238. https://doi.org/10.1111/pere.12179
- Dailey, R. M., Vennum, A., & Monk, J. K. (2025). Establishing links between relationship cycling, relational stress, and well-being. Journal of Social and Personal Relationships, 43(2), 594-614. https://doi.org/10.1177/02654075251378864
- Dailey, R. M., Zhong, L., Pett, R., & Varga, S. (2020). Post-dissolution ambivalence, breakup adjustment, and relationship reconciliation. Journal of Social and Personal Relationships, 37(5), 1604-1625. https://doi.org/10.1177/0265407520906014
- 警察庁. 犯罪被害者等施策 相談窓口(警察相談専用電話 #9110). https://www.npa.go.jp/hanzaihigai/portal/search/kensaku/st/index.html
- 内閣府男女共同参画局. 配偶者からの暴力に関する相談窓口(DV相談ナビ #8008). https://www.gender.go.jp/policy/no_violence/e-vaw/soudankikan/01.html


