駆け引きと心理

恋人のスマホを見たくなるのはなぜか。パートナー監視の研究でわかったこと

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Mobile phone spam in Viet Nam
Photo: Phó Nháy / Public domain / Wikimedia Commons
AIによる調査公開された研究をAIが調べて整理しました(特定の人を診断するものではありません。出典は末尾)。

連絡の返信が遅い、既読のまま時間が経つ——そんなとき、つい恋人のスマホやSNSを見てしまいたくなることはありませんか。見てしまった後に自分を責めたり、「見ないと落ち着かない」状態になっていたりする人も少なくありません。研究では、この衝動は曖昧な情報への不安が引き起こす自然な反応であると同時に、確認を重ねるほど自分にも関係にも負担がかかる行動でもあることが示されています。

3行でわかる

  1. カナダの若年成人322人を2年間追跡した調査では、SNS上の嫉妬が強い人ほどパートナーを監視する行動が増え、さらにその1年後の関係満足度が下がっていた(Métellusら, 2025)。
  2. 大学生308人を調べた研究では、個人差を統制してもSNSの利用時間が長い人ほど嫉妬を感じやすく、その嫉妬がさらに確認行動を増やす「悪循環」が指摘されている(Muiseら, 2009)。
  3. 大学生336人を調べた研究では、同意のない監視「サイバーコントロール」の被害は女性に多く、心理的な苦痛が強い人ほど相手を監視する側になりやすかった(Arévalo-Martínezら, 2026)。

01なぜ、恋人のスマホを見たくなるのか

スマホを見たくなる衝動は意志の弱さではなく、曖昧な情報への不安と、見た情報がさらに不安を呼ぶ「悪循環」から生まれると研究で示されている。

既読のまま返信がない、SNSの「いいね」の相手が気になる——こうした場面では、事実がはっきりしないぶん、頭の中で不安な想像が広がりやすくなります。スマホやSNSを確認すれば、その不安がいったん収まるように感じられるため、確認という行動そのものが癖になりやすいのです。

ところが研究では、確認して得た情報が、さらに別の不安の種になることが多いと指摘されています。「いいね」をした相手が誰か分かっても、その人との関係が気になり始める、というように、一度の確認では不安が終わらず、次の確認を呼ぶ構造になりやすいのです。

02研究でわかっていること

SNS上の嫉妬と監視行動は互いを強め合い、監視を続けるほど1年後の関係満足度が下がることが、追跡調査で示されている。

Métellus・Vaillancourt-Morel・Brassard・Daspe(2025)[1]

カナダの若年成人322人を2年間、3回にわたって追跡した調査。見捨てられる不安(愛着不安)が強い人ほどSNS上の嫉妬を感じやすく、その嫉妬が強いほど、その後1年間でパートナーのプロフィールや交友関係、投稿を確認する「電子的な監視」行動が増えていた。さらに、その監視行動が多かった人ほど、1年後の関係満足度が低くなっていた。

対象: 18〜29歳の若年成人322人(交際中42%、同居・結婚58%、女性65%)、3時点にわたる追跡調査(追跡率89%) / 限界: 本人の自己報告のみで、パートナー側の視点は含まれていない。

Muise・Christofides・Desmarais(2009)[2]

大学生308人を対象にした調査で、個人の性格や関係の特徴を統制してもなお、Facebookの利用時間が長い人ほどFacebookに関連する嫉妬を感じやすいという関連が確認された。著者らは、SNS上で目にする曖昧な情報が嫉妬を呼び、その嫉妬がさらにSNSの確認を増やすという「悪循環」が働いている可能性を指摘している。

対象: 17〜24歳の大学生308人 / 限界: 横断的な調査のため、確認行動と嫉妬のどちらが先に起きているかという因果の順序までは分からない。

Arévalo-Martínez・Alonso-Santos・Pinar-Gómez・Barbosa-Torres・Cantillo-Cordero・Moreno-Manso(2026)[3]

18〜25歳の大学生336人を対象にした調査では、女性は男性より、相手の同意なくSNSやスマホを確認される「サイバーコントロール」の被害・加害ともに高いスコアを示した。不安・抑うつ・ストレスといった心理的な苦痛が強い人ほど、相手を監視する側(加害)になりやすい傾向もみられた。

対象: スペインの大学生336人(18〜25歳) / 限界: 横断的な調査で、特定の大学に通う学生という限られた集団が対象。

3件の研究に共通するのは、監視したい気持ちの強さが不安や嫉妬から来ていること、そして監視を続けること自体が関係や自分の心に負担をかけうるという点です。

03見抜くサインと、身を守る小さな一歩

まれに不安から確認したくなるのは自然な反応だが、同意なく繰り返し監視する・させられることは、研究では「サイバーコントロール」という別の問題として扱われている。

1

衝動の正体を一度立ち止まって考える

スマホを見たい気持ちが湧いたら、「今、何に対して不安なのか」を1行だけ書き出してみます。情報の曖昧さそのものが不安を生んでいることが多く、確認してもその不安が別の形で再発しやすいことが研究で示されています。

所要 1分

2

確認の代わりに、直接尋ねる

気になることがあるときは、スマホを見る前に相手に直接聞いてみます。監視行動を続けるほど1年後の満足度が下がる傾向が研究で示されており、確認より対話のほうが関係への負担が小さい可能性があります。

会話5分程度

3

同意のない監視をされていないか振り返る

パスワードの共有を強要される、位置情報の共有を拒むと責められる、スマホを見せないと不機嫌になる——こうした状態が続いているなら、それは「心配性」ではなく研究で言う「サイバーコントロール」に当たる可能性があります。

一度、状況を振り返るだけ

04距離の取り方と相談先

自分の確認したい衝動は対話で手当てできるが、相手から同意なく監視される状況が続き苦しいと感じるなら、一人で抱え込まず相談してよい。

05よくある質問

恋人のスマホを見てしまうのは、普通のことですか?

多くの人が、不安や嫉妬を感じたときにスマホやSNSを確認した経験を持っています。研究では、この衝動そのものは珍しいものではなく、曖昧な情報に不安を感じたときに起こりやすいとされています。ただし確認を続けるほど1年後の関係満足度が下がる傾向も示されており、繰り返すほど自分にとって負担になりうる行動です。

スマホを見たい気持ちを抑えられないときは、どうすればいいですか?

研究では、確認行動よりも、不安の内容を直接相手に伝える対話のほうが、関係への負担が小さい可能性が示されています。衝動が強いときは、見る前に「何が不安なのか」を書き出し、それを相手に伝えられないか考えてみるのも一つの方法です。

出典

  1. Métellus S, Vaillancourt-Morel MP, Brassard A, Daspe MÈ (2025). Attachment Anxiety and Relationship Satisfaction in the Digital Era: The Contribution of Social Media Jealousy and Electronic Partner Surveillance. Journal of Marital and Family Therapy, 51(4):e70074. https://doi.org/10.1111/jmft.70074
  2. Muise A, Christofides E, Desmarais S (2009). More Information Than You Ever Wanted: Does Facebook Bring Out the Green-Eyed Monster of Jealousy? Cyberpsychology & Behavior, 12(4):441-444. https://doi.org/10.1089/cpb.2008.0263
  3. Arévalo-Martínez A, Alonso-Santos M, Pinar-Gómez C, Barbosa-Torres C, Cantillo-Cordero MP, Moreno-Manso JM (2026). Cybercontrol and Cyberaggression in Young Adults' Romantic Relationships. Healthcare (Basel), 14(18):3056. https://doi.org/10.3390/healthcare14183056
  4. Grimani A, Gavine A, Moncur W (2022). An Evidence Synthesis of Covert Online Strategies Regarding Intimate Partner Violence. Trauma, Violence, & Abuse, 23(2):581-593. https://doi.org/10.1177/1524838020957985