脈あり・好意のサイン

上目遣いは好意のサインか。研究でわかった「顔の角度」の効果

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Fan, wood and paper fan with picture of George III underneath crown and "God save the Queen", upper outer struts painted green.
Photo: Unknown / CC BY 4.0 / Wikimedia Commons
AIによる調査公開された研究をAIが調べて整理しました(特定の人を診断するものではありません。出典は末尾)。

好きな人を上目遣いで見つめられると、ドキッとした経験がある人は多いはずです。「上目遣い=好意のサイン」という話もよく聞きますが、研究を見ると、同じ顔の角度でも組み合わさる表情によって、「好意」ではなく「強さ・支配的な印象」として受け取られることがわかっています。

3行でわかる

  1. 6つの実験をまとめた研究では、顔を横に向けてわずかに下に傾け、視線はまっすぐ相手に向け、小さく微笑む表情が、男性に「好意のサイン」として高い確率(最大77%)で認識された(Haj-Mohamadiら, 2021)。
  2. 1517人を対象にした5つの実験では、視線を正面に向けたまま顔だけを下に傾けると、好意ではなく「支配的・強そう」という印象を与えることが確認された(Witkower & Tracy, 2019)。
  3. 北米文化とほとんど接点のないニカラグアの先住民族を対象にした研究でも、顔を下に傾けると支配的な印象を与える効果が確認され、学習ではなく見た目の錯覚による可能性が高いことがわかった(Witkowerら, 2022)。

01何が起きているのか(悩みの正体)

顔を下に傾けるしぐさそのものに決まった意味はなく、微笑みや視線の向きとの組み合わせによって「好意」にも「強さ」にも見える。

「上目遣いは可愛く見える」「好意のサイン」という話は広く知られていますが、研究を見ると、顔を下に傾けるという動き自体に特定の意味が固定されているわけではないことがわかります。顔の見た目は、頭の角度によって眉や目の位置が変わって見えるため、同じ角度でも組み合わさる表情次第で、見る人の印象が「好意的」にも「威圧的」にも変わります。顔の角度だけを切り出して「好意のサイン」と決めつけるのは早計だと考えられています。

02研究でわかっていること

顔を下に傾ける動きは、微笑みと正面を見る視線が揃って初めて「好意」のサインとして認識され、表情がなければ「支配的」な印象になる。

Haj-Mohamadiら(2021)[1]

女性の表情写真を使った6つの実験で、男性がどの表情を「好意・誘い」のサインとして認識するかを調べた。最も高い確率(77%・71%)で「好意」と認識されたのは、顔を横にわずかに向けて下に傾け、視線はまっすぐ相手に向け、小さく微笑んでいる表情だった。この表情を見た男性は、性的な単語をより速く認識するようにもなった。

対象: 成人男性、6つの実験 / 限界: 異性愛の男女間の表情認識を対象にしており、他の関係性にそのまま当てはまるかは未検証。

Witkower & Tracy(2019)[2]

計1517人を対象にした5つの実験で、視線はまっすぐ前を向けたまま、表情を変えずに頭の角度だけを下に傾けた顔を見せた。微笑みなどの表情を伴わない場合、頭を下に傾けた顔は、傾けていない顔より「支配的・強そう」に見られた。これは、頭を下げることで眉が実際より吊り上がって見える錯視が原因だと考えられている。

対象: 成人1517人、5つの実験 / 限界: 静止画での印象評価であり、実際の対面でのやり取りでの効果は別途検証が必要。

Witkowerら(2022)[3]

北米文化とほとんど接点のないニカラグアの先住民族(マヤングナ)を対象に、同じ「頭を下に傾けると支配的に見える」効果が確認されるか調べた。結果、この集団でも同様の効果が見られ、文化的な学習だけでは説明できない、見た目の錯覚に基づく可能性が高いことが示された。

対象: ニカラグアの先住民族(マヤングナ) / 限界: 単一の非工業化社会での検証であり、複数文化での再現がさらに必要。

03見抜くサインと、身を守る小さな一歩

顔の角度だけで「好意」と決めつけず、微笑みや視線の向き、その場の空気とあわせて見ることが、勘違いを防ぐ助けになる。

1

表情とセットで見る

顔の角度だけでなく、小さな微笑みがあるか、視線がまっすぐこちらに向いているかをあわせて確認します。

所要 3分

2

普段の表情のクセを思い出す

その人がふだんから首をかしげて話すクセがあるのか、自分といるときだけなのかを振り返ります。

所要 5分

3

場の空気とあわせて判断する

真剣な話をしている最中や緊張している場面では、表情が硬く見えやすいことも踏まえて判断します。

所要 3分

04距離の取り方と相談先

顔の角度ひとつで相手の気持ちを決めつけず、判断に迷うときは一人で抱え込まず誰かに話してみるとよい。

表情やしぐさの読み取りに自信が持てないときは、一人で結論を急がず、信頼できる友人に話したり、カウンセリングを利用したりするのも一つの方法です。気持ちのつらさが続くときは、こころの健康相談統一ダイヤル(0570-064-556)にも相談できます。

05よくある質問

上目遣いをされたら好意があると思っていいですか?

研究では、顔を下に傾ける動きが微笑みや正面を向いた視線と一緒に見られたときに、初めて好意のサインとして認識されやすいことがわかっています。表情がない状態での同じ角度は、むしろ強そう・支配的という印象につながることも確認されています。

なぜ顔の角度だけで印象が変わるのですか?

頭を下に傾けると、実際には変わっていない眉の位置が、錯覚によって吊り上がって見えることが研究でわかっています。この見た目の変化が、見る人の印象を左右していると考えられています。

出典

  1. Haj-Mohamadi, P., Gillath, O., & Rosenberg, E. L. (2021). Identifying a facial expression of flirtation and its effect on men. Journal of Sex Research, 58(2), 137-145. https://doi.org/10.1080/00224499.2020.1805583
  2. Witkower, Z., & Tracy, J. L. (2019). A facial-action imposter: How head tilt influences perceptions of dominance from a neutral face. Psychological Science, 30(6), 893-906. https://doi.org/10.1177/0956797619838762
  3. Witkower, Z., Hill, A. K., Koster, J., & Tracy, J. L. (2022). Is a downwards head tilt a cross-cultural signal of dominance? Evidence for a universal visual illusion. Scientific Reports, 12, 365. https://doi.org/10.1038/s41598-021-04370-w