相性と結婚

結婚相手に求める条件は男女で違うのか
配偶者選びの国際調査でわかったこと

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Two wedding rings made out of 6 grams of Malian gold.
Photo: Rgaudin / CC0 / Wikimedia Commons
AIによる調査公開されている研究論文をAI(Claude)が調べ、内容を確認して整理しました。特定の人を診断・判定するものではありません。出典は末尾にあります。

「女性は経済力を、男性は若さや外見を求める」といった話を聞くと、自分や相手の希望が"普通"なのか、気になることがあります。実際にそうした男女差はあるのか、そして条件へのこだわりは結婚相手選びにどこまで影響するのか。大規模な国際調査と、実際の出会いの場を調べた研究から見ていきます。

3行でわかる

  1. 45カ国14,399人を対象にした2020年の大規模調査では、男性は若さや外見を、女性は経済力や年上の相手を重視する傾向が、各国でおおむね確認された。
  2. 同じ研究チームによる別の45カ国調査では、この"こだわりの強さ"は固定的ではなく、周りに相手が多いか少ないかという環境によって男女とも変わることがわかった。
  3. 実際にスピードデートで出会った相手への気持ちを調べた研究では、事前に答えた「理想の条件」は誰を好きになるかをほとんど予測せず、男女差も見られなかった。

01「結婚相手の条件は男女で違う」は、本当なのか

アンケートで理想を尋ねると男女差は世界的に見られるが、実際に人と出会って気持ちが動く場面では、その差は小さくなるか消えることが研究でわかっている。

婚活や恋活の場で「男性は若さや見た目を、女性はお金や安定を求める」という話を耳にし、自分や相手の希望がその型にはまらないと落ち込んだり、逆に型にはまること自体に抵抗を感じたりする人は少なくありません。

ここで紹介する3つの研究は、「アンケートでの回答」と「実際に出会った相手への気持ち」、さらに「周りの状況」によって、見えてくる男女差が違うことを示しています。価値観の類似性と相性の研究と同じく、"条件"だけでは関係の実際はつかみきれないという点が共通しています。

02研究でわかっていること

大規模アンケートでは男女差が確認されるが、その強さは周りの環境で変わり、実際の出会いの場では差がほとんど見られなくなる。

Walterら(2020年)[1]

45カ国14,399人に、理想の結婚相手の条件を尋ねた大規模調査。男性は女性より若く魅力的な相手を、女性は男性より年上で経済力のある相手を望む傾向が、調査対象の多くの国でおおむね共通して見られた。これは1980年代に行われたBussらによる37文化の古典的調査を、より大規模な国際サンプルで再現した結果でもある。

対象: 45カ国14,399人へのアンケート調査 / 限界: 国によって差の大きさにはばらつきがあり、すべての国で同じ強さで見られたわけではない。

Walterら(2021年)[2]

同じ45カ国・14,487人のデータを使い、異性の人数が多い(競争相手が少ない)環境ほど、男女とも相手の外見や経済力への要求が高くなり、異性が少ない環境では要求が下がる傾向が見られた。男女差そのものより、「選べる相手の多さ」が条件の厳しさを左右していた。

対象: 45カ国14,487人分の調査データ / 限界: 国単位の性比データであり、個人ごとの実際の出会いの機会までは測っていない。

Eastwick・Finkel(2008年)[3]

スピードデートに参加した男女に、事前に理想の相手の条件(外見・経済力など)を答えてもらい、その後、実際に出会った相手への「気になる度合い」を調べた。事前に答えた理想の条件は、誰を気に入るかをほとんど予測できず、アンケートで見られた男女差も、実際の相手への好意では見られなかった。

対象: 大学生を中心にしたスピードデート実験とその後の追跡調査 / 限界: 参加者は大学生が中心で、年齢層や文化的背景が限られている。

03条件リストより、今日から大事にしたいこと

「理想の条件」は実際に誰を好きになるかをあまり説明しないため、条件の確認より、会って感じた気持ちを優先する方が実情に近い。

1

「理想の条件」を書き出し、本当に外せないものだけ残す

年齢・経済力・見た目など思いつく条件を書き出し、多くても譲れないものだけ3つ以内に絞ってみましょう。

所要 10分

2

実際に会った後の気持ちの変化を記録する

デートの前に思っていた印象と、会った後に感じたことをメモで比べると、自分の"理想"と"実際に惹かれる基準"のずれに気づけます。

所要 デートごとに1〜2分

3

相手にも「条件」より「一緒にいて感じたこと」を聞く

「どんな人が理想?」ではなく、「一緒にいて何を感じた?」と聞く方が、実際の気持ちに近い答えが返ってきやすいです。

所要 5分

04続けるためのコツ

男女差は"全員に当てはまる法則"ではなく集団としての傾向であり、周りの状況でも変わることを踏まえると、条件への向き合い方が楽になる。

  • 「女性は/男性はこうだ」という通説を、自分や相手に当てはめすぎないこと。
  • 出会いの多さ・少なさといった周りの状況によって、自分の"条件への厳しさ"も変わりうると知っておくこと。
  • 事前の条件確認だけで決めず、実際に会ってからの気持ちを材料にすること。結婚前に確認したいことの研究も合わせて読むと、条件以外に見ておきたい点がわかります。

05よくある質問

女性は経済力を、男性は見た目を求めるというのは、科学的に正しいのですか?

アンケート調査では、そうした傾向が世界の多くの国で確認されています。ただし実際に出会った相手を好きになるかどうかでは、この男女差はほとんど見られないという研究もあります。

アンケートと実際の出会いで、なぜ結果が違うのですか?

「理想の条件」を尋ねる質問は想像の中の相手への回答であり、実際に出会った相手への気持ちとは別の心の働きが関わると考えられています。研究では、事前の理想が実際の好意をほとんど予測しなかったと報告されています。

周りに異性が多いか少ないかで、求める条件は変わるのですか?

変わる可能性があります。研究では、異性が多く選択肢が豊富な環境ほど、男女とも相手への要求が厳しくなる傾向が見られました。

出典

  1. Walter, K. V., Conroy-Beam, D., Buss, D. M., et al. (2020). Sex Differences in Mate Preferences Across 45 Countries: A Large-Scale Replication. Psychological Science, 31(4), 408-423. https://doi.org/10.1177/0956797620904154
  2. Walter, K. V., Conroy-Beam, D., Buss, D. M., et al. (2021). Sex differences in human mate preferences vary across sex ratios. Proceedings of the Royal Society B: Biological Sciences, 288(1955), 20211115. https://doi.org/10.1098/rspb.2021.1115
  3. Eastwick, P. W., & Finkel, E. J. (2008). Sex differences in mate preferences revisited: Do people know what they initially desire in a romantic partner? Journal of Personality and Social Psychology, 94(2), 245-264. https://doi.org/10.1037/0022-3514.94.2.245