相性と結婚

「ありがとう」を伝えると、関係は長続きするのか。感謝と恋愛の研究

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Flower bouquet with wild Flowers. Sitia, Crete, Greece.
Photo: Petro Stelte / CC BY-SA 4.0 / Wikimedia Commons
AIによる調査公開された研究をAIが調べて整理しました(特定の人を診断するものではありません。出典は末尾)。

長く一緒にいると、相手がしてくれることが「当たり前」になっていきます。お礼を言うのは照れくさいし、言わなくても伝わっているはず。そう思うこともあるでしょう。研究では、日々の小さな感謝が、関係を保つ「予防注射」のように働くことがわかってきました。

3行でわかる

  1. 65組以上のカップルを毎日調べた研究では、相手に感謝を感じた翌日、関係のつながりや満足感が高まっていた。
  2. 相手に感謝している人ほど相手の気持ちに応えようとし、関係を大切にして、時間がたっても関係が続きやすかった。
  3. 実験室で恋人に感謝を伝えた後、伝えられた側が「この人は自分をわかってくれる」と感じたほど、6か月後に関係の質が高まっていた。

01何が起きているのか

感謝は、相手がしてくれたことへの「お返し」の気持ちとは別の働きを持ちます。研究では、関係を結び直し、保つ役割があると考えられています。

心理学では、感謝は「この人は大切にすべき相手だ」と気づかせ、関係を深める方向に心を向ける感情だと考えられています。

似た感情に「借りができた」という負い目がありますが、こちらは関係を保つ働きが感謝ほど強くないことがわかっています。

大切なのは、大きなプレゼントや記念日だけではありません。研究が注目しているのは、家事や気づかいといった日々の小さなことへの感謝です。

02研究でわかっていること

日々の感謝は翌日の関係の満足感を高め、感謝を伝えることは数か月後の関係の質も予測していました。

Algoeら(2010)[1]

安定した関係にある65組以上のカップルの、日々の関係の満足感とつながりの変化を調べた。相手への感謝を感じた日の翌日には、関係のつながりや満足感が高まっていた。一方、「借りができた」という負い目の気持ちには、同じような効果は見られなかった。

対象: 安定した関係にある65組以上のカップル / 限界: 日々の記録にもとづく相関の研究で、効果の大きさには個人差がある。

Gordonら(2012)[2]

いくつかの方法を組み合わせた一連の研究。相手から大切にされていると感じる人ほど相手に感謝し、相手に感謝している人ほど相手の気持ちに応えようとし、関係を大切にして、時間がたっても関係が続きやすかった。感謝している人は、外から見ても相手への応え方が丁寧だった。

対象: 恋愛関係にある人たちを対象にした複数の研究 / 限界: 主に恋愛関係にある若い成人のデータ。

Algoeら(2013)[3]

恋人同士に、実験室で相手に感謝を伝えてもらった。伝えられた側が、その後「この人は自分のことをわかって応えてくれる」と強く感じたほど、6か月後に関係の質が高まっていた。

対象: 恋愛関係にあるカップル / 限界: 実験室での1回のやりとりをきっかけに見た研究。

03今日からできる小さな一歩

特別なことはいりません。相手がしてくれた小さなことに気づき、具体的に言葉にして伝えることが第一歩です。

1

今日してもらったことを1つ思い出す

ゴミを出してくれた、連絡をくれた、話を聞いてくれたなど、当たり前になっていることを1つ思い出します。

所要 1分

2

「何に」感謝しているかを具体的に伝える

「ありがとう」だけでなく、「疲れているのに夕飯を作ってくれてありがとう」と、何がうれしかったかを添えます。相手の気持ちをわかっていることが伝わります。

所要 30秒

3

「借り」ではなく「うれしかった」で伝える

「悪いね」「申し訳ない」より、「助かった」「うれしかった」と伝えます。研究では、負い目の気持ちには感謝ほどの効果は見られませんでした。

所要 30秒

04続けるためのコツ

感謝は一度に大きく伝えるより、日々こまめに伝える方が続けやすく、関係にも働きかけやすいと考えられます。

関係の中で一方的に我慢や感謝を強いられ、責められたり支配されたりしていると感じるときは、DV相談ナビ(#8008)などの相談窓口に相談できます。

05よくある質問

感謝と恋愛について、よく検索される疑問に研究の範囲で答えます。

「ありがとう」を伝えると、本当に関係はよくなるの?

研究では、相手への感謝を感じた翌日に関係のつながりや満足感が高まり、感謝を伝えることが6か月後の関係の質の向上を予測していました。ただし、どれもすべての人に同じ効果があるとは限りません。

「ごめんね」と「ありがとう」はどちらがいい?

何かをしてもらったときは「ありがとう」がおすすめです。研究では、負い目の気持ちには、感謝ほど関係を保つ効果は見られませんでした。

感謝されると、なぜうれしいの?

感謝を伝えられた側は「この人は自分のことをわかってくれている」と感じやすくなります。この感覚が強いほど、6か月後の関係の質が高まっていました。

感謝の気持ちがわかない相手とはどうすればいい?

まず、相手がしてくれていることに気づけているかを振り返ります。それでも大切にされていないと感じるなら、関係そのものについて話し合うことも必要です。

出典

  1. Algoe, S. B., Gable, S. L., & Maisel, N. C. (2010). It's the little things: Everyday gratitude as a booster shot for romantic relationships. Personal Relationships, 17(2), 217-233.(内容は研究成果を伝えるScienceDailyの記事で確認) https://www.sciencedaily.com/releases/2010/05/100524072912.htm
  2. Gordon, A. M., Impett, E. A., Kogan, A., Oveis, C., & Keltner, D. (2012). To have and to hold: Gratitude promotes relationship maintenance in intimate bonds. Journal of Personality and Social Psychology, 103(2), 257-274. https://doi.org/10.1037/a0028723
  3. Algoe, S. B., Fredrickson, B. L., & Gable, S. L. (2013). The social functions of the emotion of gratitude via expression. Emotion, 13(4), 605-609. https://doi.org/10.1037/a0032701