相性と結婚

「わかってくれる人」と長続きするのはなぜか。パートナーの「応答性」の研究

約3分で読めます

Two cups of tea with star shaped cookies
Photo: Shixart1985 / CC BY 2.0 / Wikimedia Commons
AIによる調査公開された研究をAIが調べて整理しました(特定の人を診断するものではありません。出典は末尾)。

一緒にいて安心できる人と、なぜか疲れてしまう人。その違いは、話を「聞いてくれるかどうか」にあるのかもしれません。心理学では、相手が自分を理解し、大切にし、認めてくれていると感じられることを「応答性」と呼び、長続きする関係の中心にあると考えています。

3行でわかる

  1. 夫婦や同棲カップルを10年追った研究では、相手に「わかってもらえている」と感じていた人ほど、10年後のストレスホルモン(コルチゾール)の1日の変化が健康的だった。
  2. 67組の同棲カップルの毎日の記録では、相手からの支えは、こちらの気持ちに合った応え方だったときにだけ、悲しさや不安を減らし、関係の質を高めていた。
  3. 良い出来事を話したときに、相手が熱心に喜んでくれる関係ほど、親密さや満足感が高かった。

01何が起きているのか

応答性とは、相手が自分のことを理解し、気にかけ、認めてくれていると感じられることです。長続きする関係を支える土台の1つと考えられています。

研究者は、応答性を「理解してくれる」「大切にしてくれる」「認めてくれる」の3つの感覚としてとらえています。

大切なのは、相手が実際に何をしたかより、こちらが「わかってもらえた」と感じられるかどうかです。同じ励ましの言葉でも、気持ちに合っていなければ、かえって負担になることがあります。

応答性は、つらいときの支えだけでなく、うれしいことを話したときの反応にも表れます。

02研究でわかっていること

相手にわかってもらえていると感じることは、心の状態や関係の満足感だけでなく、長い目で見た体のストレス反応にも関わっていました。

Slatcherら(2015)[1]

アメリカの夫婦や同棲カップルを10年間追った。相手に「理解され、大切にされ、認められている」と感じていた人ほど、10年後、朝起きたときのコルチゾールが高く、1日の中での下がり方が健康的だった。この関係は、年齢や抑うつ、性格などの影響を除いても残っていた。

対象: アメリカの夫婦・同棲カップルの大規模サンプル / 限界: 観察研究で、応答性がストレス反応を変えたと断定はできない。

Maisel & Gable(2009)[2]

同棲している67組のカップルに、毎日、相手に与えた支えと受けた支えを記録してもらった。目に見える支えも、気づかれない支えも、こちらの気持ちに合った応え方だったときにだけ、悲しさや不安が少なく、関係の質が高かった。

対象: 同棲している67組のカップル / 限界: 日々の記録にもとづく相関の研究。

Gableら(2004)[3]

4つの研究で、良い出来事を人に話すことの効果を調べた。良い出来事を話すと、その日の前向きな気持ちや幸福感が高まった。相手が熱心に、前向きに反応してくれると、その効果はさらに大きくなった。相手がいつも熱心に反応してくれる関係ほど、親密さや毎日の満足感が高かった。

対象: 4つの研究の参加者 / 限界: 主に自己報告にもとづく。

03見分けるポイントと、今日からできる一歩

相手が「わかってくれる人」かどうかは、こちらが話したときの反応に表れます。自分も、相手の話に応える練習ができます。

1

うれしい話をしたときの反応を見る

良いことを話したとき、相手が一緒に喜んで質問してくれるか、聞き流したり水を差したりするかを見ます。熱心に反応してくれる関係ほど、満足感が高い傾向がありました。

所要 会話中

2

つらい話のあと「わかってもらえたか」を振り返る

アドバイスの量より、話したあとに「わかってもらえた」と感じたかを振り返ります。いつも否定されたり、話をすり替えられたりするなら、注意が必要です。

所要 1分

3

自分も「理解・気づかい・認める」で応える

相手の話を聞いたら、気持ちを言葉で返し(「それは大変だったね」)、相手の努力を認めます。アドバイスは求められてからにします。

所要 数分

04続けるためのコツと相談先

応答性は、どちらか一方だけが頑張るものではありません。話を聞いてもらえない状態が続き、責められたり否定されたりするなら、関係を見直すことも大切です。

話すたびに否定される、怒鳴られる、無視されるなどが続き、つらいと感じるときは、DV相談ナビ(#8008)や24時間対応のDV相談+(0120-279-889)に相談できます。

05よくある質問

パートナーの応答性について、よく検索される疑問に研究の範囲で答えます。

話を聞いてくれる人と付き合うと、長続きしますか?

長続きしやすい関係の特徴と考えられています。研究では、相手にわかってもらえていると感じる人ほど、関係の満足感が高く、10年後の体のストレス反応も健康的でした。

アドバイスしてくれるのに、なぜかイライラするのはなぜ?

支えがこちらの気持ちに合っていないからかもしれません。67組の研究では、支えは気持ちに合った応え方のときにだけ、悲しさや不安を減らしていました。

良いことを話したとき、相手の反応は大事?

大事です。良い出来事を話したときに相手が熱心に喜んでくれる関係ほど、親密さや毎日の満足感が高い傾向がありました。

応答性とは何ですか?

相手が自分を理解し、大切にし、認めてくれていると感じられることです。関係を支える土台の1つと考えられています。

出典

  1. Slatcher, R. B., Selcuk, E., & Ong, A. D. (2015). Perceived Partner Responsiveness Predicts Diurnal Cortisol Profiles 10 Years Later. Psychological Science, 26(7), 972-982. https://doi.org/10.1177/0956797615575022
  2. Maisel, N. C., & Gable, S. L. (2009). The paradox of received social support: The importance of responsiveness. Psychological Science, 20(8), 928-932. https://doi.org/10.1111/j.1467-9280.2009.02388.x
  3. Gable, S. L., Reis, H. T., Impett, E. A., & Asher, E. R. (2004). What do you do when things go right? The intrapersonal and interpersonal benefits of sharing positive events. Journal of Personality and Social Psychology, 87(2), 228-245. https://doi.org/10.1037/0022-3514.87.2.228